やってみると自分が見えるかもしれません。チャットレディー体験記。

やってみると自分が見えるかもしれません。チャットレディー体験記。

チャットレディーをしていたのは大学生の時です。それまでは普通にファミレスや塾の講師などのアルバイトをしていたのですが、ある時から体調を崩してしまいアルバイトを続けることができなくなってしまいました。しかし、仕送りだけでは生活費は足りません。そんな時に大学の友達から、自分のやりたい時間に自分の家でできるアルバイトととして紹介されたのがチャットレディーでした。インターネット上でのやり取りとはいえ、カメラ越しに知らない男性と交流することに最初はためらいがあったのは事実です。ですが自分の現状と、やってみて合わなければやめればいいという友達の言葉もあって思い切ってやってみることにしました。

登録は思ったほどの煩わしさもなく、不安だったカメラの設定も自分ですることが出来ました。準備が整ってあとはお話がしたいといってくれるお客さんを待つばかりでしたが、数日の間声がかかることはありませんでした。その間、他のチャットレディーの人たちはずっとお客さんたちとチャットをしているようです。プロフィールをみると、みんなすごくかわいい子たちばかりで、いくらインターネット上のやり取りとはいえやっぱりかわいい子にしか声はかからないものだな、知らない男性と話す自信もないことだし、やっぱりやめようと思いました。

それから数日後に、運営の方から連絡がありました。プロフィール欄の写真を変えてみてはどうかというアドヴァイスでした。実をいうと、私はものすごく写真写りが悪く、自分の写った集合写真を見せると親ですらどこにいるのかがわからないくらい別人に写るのです。お客さんたちはプロフィールの写真を入口にして入ってくるのだから、写真をなおせばすぐに収入につながると思うということでした。

そこでスタンドライトや画用紙を駆使し、奇跡の1枚を撮りあげることに成功、プロフィールの写真を差し替えると嘘のように訪問数が増えたのです。とはいうもののそこからがなかなか大変でした。お客さんたちも本当に色々な人がいて、和やかに世間話をしていたのに急にオオカミになる人、最初からオオカミの人、なかでも骨が折れたのが個人的にどこかで会おうと言ってくる人に対して、嫌な思いをさせないようにうまくはぐらかしながら会話を続けることでした。

チャットレディーをすすめてくれた友達は会話上手で、他人を自分のペースに巻き込めるタイプなのでうまくやっていたようですが、対する私は変なところで生真面目、口下手、考えすぎてしまいお客さんたちと会話が続かないこともよくありました。そんな私でもファンになってくれた人もいて、毎週決まった曜日の決まった時間に来てくれて、ただただ世間話をするという方もいました。口調も丁寧で穏やか、個人的なこと聞かれたこともなかったですし、会いたいと言われたこともありません。来週も同じ時間に来るからログインしていてね、という待ち合わせの約束をしていました。自分のようなへたくそなチャットレディーにもお客さんがついてくれたことが嬉しかったです。

最終的には一年ほど続けました。体調が回復したことと、忙しくなったことがきっかけでやめました。

全体の感想としては、はじめるのは難しくありません。私の場合は性格的に向いていなかったことや軽いアルバイト感覚だったこともあって、時間に換算すると普通にアルバイトするほうが稼げるという程度の収入でしたが、それでも月に数万円にはなっていました。明るくておしゃべりが好き、知らない人もまったく平気、アバウトな会話能力に長けている人、そういった自分の持っている魅力やスキルでどんどん稼ぎたい人などは、興味があるならいちどやってみてもいいかもしれません。

 icon-chevron-up ページトップへ